高齢者の方が浴室でけがしないか心配な方もいらっしゃるでしょう。
浴室をリフォームすることで転倒のリスクを下げられます。
費用が心配かもしれませんが、リフォームに補助金が使える場合があります。
今回は、浴室のリフォームのアイデアと、リフォームに使える補助金をご紹介します。
□浴室のリフォームのアイデアをご紹介!
まず、出入り口の段差を2センチメートル以下にすることで、転倒のリスクが下がり、出入りもスムーズになります。
また、手すりを設置すれば歩行や動作の補助になり、転倒の防止につながります。
お風呂において、出入り口前の壁、シャワーの横、浴槽から出る際につかめる場所、浴槽の内部に手すりを設置がすると特に有効的でしょう。
扉は、中で何かが起きた場合にもスムーズに開けられるように、外からも開閉でき、大きく開くタイプのものがおすすめです。
そして、浴室暖房や断熱加工でヒートショックを予防できます。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患を引き起こすことです。
急激な温度差が生じる場面を減らすことで、ヒートショック予防につながります。
さらに、車椅子を考慮して脱衣所の広さや洗面化粧台の高さを決めることも、お風呂のバリアフリー化につながります。
他にも、浴室発信機を設置すれば、万が一お風呂で何か起きた場合にもすぐに人を呼べます。
転倒のリスクを下げたり、万が一の場合にもすぐに助けられるような工夫をしたりしておけば、生活の安心にもつながるでしょう。
□リフォームに使える補助金とは?
浴室のリフォームに補助金を利用できる場合があります。
今回は、3つの補助金をご紹介します。
まず、介護保険は、要支援・要介護認定されている方を対象とした国の制度です。
介護用のお風呂へリフォームする場合、手すりの取り付けや段差の解消、床材の張り替え、引き戸への変更の工事を行うと介護保険が適用されます。
適用条件は、利用者が要支援・要介護認定を受けていて、改修を行う住宅に居住していることです。
介護保険を利用する場合は、ケアマネージャーを通して申請する必要があるため、注意しましょう。
また、こどもエコすまい支援事業も、介護用のお風呂リフォームで活用できる場合があります。
開口部の断熱改修、外壁、屋根・天井または床の断熱改修、エコ住宅設備の設置のいずれかが必須工事です。
お風呂を介護用にリフォームする場合は、必須工事と同時に行うことで補助制度を利用できます。
適用条件は、リフォーム工事着工が2023年11月8日以降であること、補助額が合計5万円以上であること、住宅の所有者が発注者であることです。
申請はリフォーム工事が完了してから施工業者が行う必要があるため、注意しましょう。
他にも、お住いの市町村や都道府県などの自治体によっては、介護用のお風呂へのリフォームで利用できる補助金制度があることも。
自治体ごとに補助金額やスケジュール、要件などは異なるため、ホームページや電話で確認しましょう。
□まとめ
今回は、浴室のリフォームのアイデアと、リフォームに使える補助金をご紹介しました。
高齢者向けに浴室をリフォームする方法はたくさんあるため、それぞれのご家庭のニーズに合ったリフォーム内容や補助金の利用を検討しましょう。