高齢者は、家の中での事故でけがをするケースが多いとされています。
特に、家の中での転倒事故は重い障害に繋がることもあるので、必ず対策しておく必要があります。
もし現在住んでいる家の階段に手すりがない場合は、将来の生活を考えて設置しておくことをおすすめします。
今回は、手すりのない階段の危険性や、手すりの取り付けリフォームについて紹介します。
□手すりのない階段の危険性と手すり取り付け工事の概要について
まずは、手すりがない階段の危険性について説明します。
若い人からすればほとんど問題がない手すりのない階段ですが、歳を重ね高齢になるにつれて事故に繋がる可能性が増えていきます。
まず、手すりがなければ単純に階段の上り下りの負担が増えます。
また、掴むものがないと転倒事故の可能性も高まってしまいます。
足腰が弱い高齢者にとっては、転倒事故を防止するためにも手すりを設置することが非常に大切なのです。
また、階段以外にも手すりを設置すべきポイントはいくつかあります。
特に、トイレや浴室は、狭いのはもちろん、複雑な動作が必要な場所でもあるので、立ち回りのしやすさは重視すべきでしょう。
高齢者から見たトイレや浴室での立ち回りやすさを考えると、やはり手すりは付けておいた方が良いです。
ここからは、手すりの取り付け工事の概要について説明します。
階段に手すりを取り付ける場合は、段差に合わせて設置場所を決めなければいけません。
階段には踏む場所の「踏面(ふみづら)」と、角になっている「段鼻(だんばな)」の部分があります。
階段の斜めの場所に手すりを取り付けるのであれば、この踏面と段鼻から位置を考えると良いです。
例えば、段鼻では75センチメートルの位置で手すりを付けるのであれば、踏面からは80センチメートルにするのが最適です。
また、手すりの取り付け工事においては、階段を使う時に背中が丸まった高齢者がのけぞりながら上り下りすることのないよう、手すりが高くなりすぎないように注意が必要です。
□手すりの取り付け費用について
ここまで紹介してきた手すりの取り付け工事は、実際にはどのくらいの費用で行えるのでしょうか。
手すりの取り付け工事の費用は、手すりの数や取り付ける位置によって変わりますが、一般的な相場は約4万円から6万円となっています。
また、手すりを取り付けたい箇所がどのような状態になっているかも費用に影響します。
手すりを取り付けにくい箇所に付けようとすると工事が複雑化して、その分コストも高くなってしまうので覚えておきましょう。
□まとめ
今回は、手すりのない階段の危険性や手すりの取り付けリフォームについて紹介しました。
特に、高齢者にとっては階段に手すりがなければ上り下りの負担が増えたり、転倒事故のリスクがあったりと不安要素が多くなります。
手すりの取り付け工事は、状況によって異なりますが、一般的に約4万円から6万円で行えるので、老後の生活を視野に入れてぜひ取り付けをご検討ください。