足が不自由で車いすで生活している方にとっては、洗面台の使いやすさは重要なポイントですよね。
一般的な洗面台は立った状態で使えるような構造になっているので、車いすの方はより使いやすいものを導入するのがおすすめです。
今回は、車いすの方でも座って使える洗面台について紹介します。
□座って使える洗面台の条件について
座って使える洗面台には、大きく分けて3つの条件があります。
1つ目は、洗面台の下に車椅子が入るスペースがあることです。
一般的な洗面台の下には収納がありますが、この収納部分があると車いすの方でも利用できる洗面台とは言えません。
車いすは少し重心が後ろ側になるため、車いすが入り込めるような構造でなければならないのです。
2つ目は、洗面カウンターにひじ掛けほどのゆとりがあることです。
洗面台を使う際は、バランスを保てるように掴みやすいものや手を置くスペースが欠かせません。
また、広さに関しては、カウンターよりも洗面器部分が広いものの方が、使いやすさや手入れのしやすさに優れているのでおすすめです。
3つ目は、座って使うことを想定した高さになっていることです。
車いすの方でも使いやすい洗面台にするためには、当然座った状態で使うのに適した高さにする必要があります。
また、介護施設のような施設では洗面台に昇降機能が備わっているものもあります。
この機能があると洗面台自体が動いてくれるので、洗髪がしやすいメリットが期待できます。
□各メーカーの洗面台について
ここまでは、座って使える洗面台の条件について紹介しました。
では、実際に車いすの方が使うのに適した洗面台にはどのような種類があるのでしょうか。
ここからは、各メーカーが出している洗面台についてそれぞれの特徴とともに紹介します。
1つ目は、パナソニックの「アクアハート」です。
アクアハートは木目調が特徴の洗面台です。
カウンターの下にはある程度の空間があり、車いすでも快適に使えるようになっています。
また、自動水栓も設置できます。
2つ目は、LIXILの「ドゥケア・カウンター」です。
使い勝手の良さが特徴なのがドゥケア・カウンターです。
掃除の手間が減らせる「ラクとれヘアキャッチャー」や「ウェットパレット」なども付いてきます。
3つ目は、TOTOの「車いす対応洗面」です。
すっきりしたデザインが特徴なのが車いす対応洗面です。
タッチスイッチの取り付け位置を決められ、さらに台が昇降式になっているタイプもあります。
□まとめ
今回は、車いすの方でも座って使える洗面台について紹介しました。
座った状態でも使える洗面台の条件には、台の下にスペースがあること、洗面カウンターにゆとりがあること、適切な高さであることが挙げられます。
これらの条件や各メーカーの特徴を踏まえて、最適なメーカーの洗面台を選ぶと良いでしょう。