介護が必要な人が生活しやすい家にするためにはバリアフリーリフォームが効果的ですが、同様に介護者が介護しやすい家にするためにも、バリアフリーリフォームは非常に効果的です。
介護が必要な人だけではなく、介護者にとっても便利なリフォームとはどのようなものなのでしょうか。
今回は、介護者にやさしいお風呂場のリフォームについて紹介します。
□お風呂場をリフォームすべき理由とは
お風呂場をリフォームすべき理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
リフォームの理由は以下の2つです。
1つ目は、介護者の負担を軽減するためです。
人の入浴をサポートするのは、思っているよりも力が必要な作業です。
体を洗ったり、体を持ち上げて浴槽に入れたりといった動作は決して楽ではありません。
また、体を洗う際にもタイル張りのお風呂場で膝をつくとかなり痛いです。
滑りにくく柔らかい床にリフォームすることで、介護者の負担は一気に軽くなります。
2つ目は、被介護者の負担を軽減するためです。
介護される側にとっての取り除くべき障壁には、お風呂場の段差があります。
お風呂場に限らず、段差は転倒のリスクがあり、大けがの原因になります。
段差以外にも、手すりを設置することで被介護者の転倒リスクを減らせるでしょう。
□介護リフォームの補助金について
お風呂場を介護者や被介護者にとって使いやすく快適な空間にできる介護リフォームですが、実は介護リフォームを行うと、補助金制度を利用できます。
補助金制度は以下の2つです。
1つ目は、介護保険です。
介護保険は、要支援・要介護認定されている方を対象とした国の制度です。
「手すりの取り付け」「段差の解消」「床材の張り替え」「引き戸への変更」の4つのいずれかの工事を行うと介護保険を適用できます。
2つ目は、国の補助金事業です。
介護保険のほかにも、バリアフリー改修で利用できる制度があります。
「こどもみらい住宅支援事業」では、「開口部の断熱改修」「外壁、屋根または床の断熱改修」「エコ住宅設備の設置」という3つの必須工事と同時に行う時に限り、バリアフリー改修の費用も補助対象となります。
□まとめ
今回は、介護者にやさしいお風呂場のリフォームについて紹介しました。
家の中でも特に事故が起きやすいお風呂場を改修するのは、被介護者の安全を守ることはもちろん、介護者の負担を減らすためでもあります。
介護リフォームはある程度の費用がかかるので、利用する際にはできるだけ介護保険や国の補助金事業を活用すると良いでしょう。