高齢者の家での事故の1つとして、転倒があります。
特に、階段での転倒は大けがに繋がる可能性が高いので、細心の注意を払わなければなりません。
では、どのようなポイントに注意してリフォームすれば良いのでしょうか。
今回は、高齢者向けの階段リフォームのポイントについて紹介します。
□高齢者にやさしい階段とは
*階段の種類
1つ目は、直階段です。
名前の通り一直線の階段で、踊り場がなくシンプルな形をしています。
コストは安いですが、スペースがないと勾配が急になります。
2つ目は、かね折れ階段です。
上から見た時にL字に見えるのがかね折れ階段です。
折り返しが踊り場になっているので、空間的なゆとりがありますが、費用がやや高くなります。
3つ目は、折り返し階段です。
上から見た時にU字に見えるのが折り返し階段です。
踊り場の面積が広くなるのである程度広いスペースが必要ですが、かね折れ階段よりもステップが多く、傾斜が緩やかになります。
4つ目は、らせん階段です。
上から見た時に円形に見えるのがらせん階段です。
見た目がおしゃれになりますが、複雑な形なので費用は高くなります。
*高齢者にやさしい階段
蹴り上げ(1段の高さ)が18から20センチ、踏み面(奥行の長さ)が20から22センチが最適です。
また、手すりがありコルクやカーペットなどの足腰に負担の少ない床材を選ぶと、事故のリスクを減らせて移動が楽になります。
□リフォーム成功のポイントについて
リフォームを成功させて事故を防ぐためにも、以下の点に気を付けましょう。
1つ目は、足元を明るくすることです。
足元が暗いと、夜間に階段を上り下りする際に転倒事故を起こしやすくなります。
夜間でも安全に移動するためにも、足元を明るくするフットライトの設置がおすすめです。
2つ目は、バリアフリーに配慮することです。
高齢者が階段を上り下りする際に、足腰への負担がかからないように注意する必要があります。
負担の軽減を意識して、手すりを付けたり、適切な高さにしたりしましょう。
3つ目は、階段下のスペースを利用することです。
階段については、安全性の方が優先度が高いですが、余裕がある場合は階段下を収納として使うと便利でしょう。
デッドスペースを活かすことで、住宅の機能性を高められます。
□まとめ
今回は、高齢者向けの階段リフォームについて紹介しました。
高齢者向けの階段リフォームのポイントは、とにかく事故や負担を減らすことです。
そのためには、階段の高さに気を付けたり、足元にライトを付けたりすることが大切です。