高齢者にとっては、階段の上り下りができるだけ楽になるようにしなければなりません。
階段の上り下りが楽であれば、それだけ事故のリスクを少なくできます。
では、階段リフォーム成功のためにはどのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。
今回は、高齢者向けの階段リフォームについて紹介します。
□高齢者に優しい階段とは
高齢者にとって優しい階段とはどのような階段なのでしょうか。
ここでは、各パーツにおけるポイントを紹介します。
*階段幅
一般的な住宅の階段の幅は75センチ以上と決められています。
階段の幅は広ければ広いほど安全と言えます。
*踏み面
階段の奥行きである踏み面は15センチ以上と定められています。
このサイズが小さいと足全体を乗せられないので危険です。
一方で、大きすぎるとその分大股で上らなければなりません。
*蹴上げ
蹴上げは階段の1段分の高さのことです。
この高さは23センチ以下になるように定められています。
高すぎても低すぎても使いにくくなります。
基本的に、日本人が使いやすい階段のサイズは踏み面が20から22センチで、蹴上げが18から20センチくらいと言われています。
この数値は2つのバランスによって決まります。
このバランスについては家族の年齢を考慮してサイズを決めると良いでしょう。
□リフォーム成功のポイントについて
1つ目は、足元を明るくすることです。
足元を明るくすることで、階段の上り下りの安全性が大きく高まります。
夜間の1段1段の見え方に応じて照明を増やしたり、フットライトを設置したりすることで足元を明るくする工夫をしましょう。
2つ目は、バリアフリーに配慮することです。
高齢者や障害のある人にとっては、急すぎる階段は大きな負担となります。
バリアフリーを意識するのであれば、階段の傾斜は45度よりも緩やかにすると良いでしょう。
3つ目は、階段下のスペースを活かすことです。
階段下のスペースは、収納として利用可能です。
バリアフリーを意識して階段を大きくするとそれだけスペースも使うことになるため、このスペースは収納として活用するのが効果的です。
4つ目は、デザインです。
安全性や機能性よりも優先順位は低くなりますが、デザインにもこだわると良いでしょう。
例えば階段の天井は天窓にすることで、おしゃれにでき、また自然光を取り込めるようになります。
□まとめ
今回は、高齢者向けの階段リフォームについて紹介しました。
階段幅、踏み面、蹴上げの大きさ・長さに絶対的に良い数値はないため、家族の年齢を考慮して適切なバランスにすると良いでしょう。
また、階段のリフォーム成功のためには、足元を明るくすることやバリアフリーへの配慮などが必要なので覚えておきましょう。