住宅のヒートショック対策について紹介します!

  • コラム

冬場の家の中における事故として、特に高齢者の方に注意していただきたいのが、ヒートショックです。
ヒートショックはどのような原因で起こるのでしょうか。
また、どのような対策を行えば防げるのでしょうか。
今回は、住宅のヒートショック対策について紹介します。

□住宅で起きるヒートショックとは

ヒートショックは、急激な温度変化で起こる健康被害です。
暖かい場所から寒い場所へ移動すると血圧が大きく変動します。
この血圧の急激な変動によって脳出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの症状が起こるのです。
またヒートショックは、浴槽内での発生が多くなっています。

入浴中の事故は冬場に多くなっており、日本人の「熱いお湯に肩までしっかり浸かる」という入浴スタイルがヒートショックの原因の1つとして考えられています。
ヒートショックは60歳以上に多く見られるため、冬場の高齢者の入浴には細心の注意を払う必要があると言えます。

□原因と対策について

前述した通り、ヒートショックの主な原因は、「血圧の大きな変化」です。
人間の体は、大きな温度変化を感じると血管の収縮や弛緩を起こし、血圧の変化をもたらします。
寒いと感じると血管は収縮して血圧が上がり、反対に熱いと感じると血管は弛緩して血圧が下がります。
ヒートショックでは、この収縮と弛緩、血圧の上昇と下降を繰り返すことで心臓や脳の血管に大きなダメージが加わることで起こるのです。

暖かい部屋から寒い脱衣所、寒いお風呂場から熱い湯船、というように体が感じる温度が大きく変化するため、冬場には特にヒートショックへの対策が必要になります。
ヒートショックを防ぐためには、シンプルに寒い場所をなくすことが効果的です。
脱衣所はもちろんのこと、寒くなりやすい場所に暖房を設置することで家全体を暖められます。
また、高齢者の中にはかなり熱い湯を好む人も多いですが、できるだけお湯は熱くなり過ぎないようにすることも大切です。

さらに、入浴前後の飲酒や長湯を避けること、浴槽から急に立ち上がらないことも対策として有効です。
特に高齢者の入浴については、本人だけではなく家族全体でケアする必要があるので注意しましょう。

□まとめ

今回は、住宅のヒートショック対策を紹介しました。
ヒートショックは、寒い場所から暖かい・熱い場所へ移動することで血圧が乱高下して起こる症状です。
ヒートショックを起こさないためにも、今回紹介した対策を本人だけではなく家族全員で徹底して行いましょう。

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